太陽望遠鏡

※失明のおそれがありますのでご注意ください

無鍍金鏡を使った10Cmの太陽専用反射望遠鏡です。ベースになったのはアストロのLN4−Eで、私が20年以上前に買った、初めての完成望遠鏡です(^^;。

主鏡にはジャンクで買った八千代光学製の10CmF10無鍍金鏡を使いました。
 
 
斜鏡の替わりに、直角プリズムの斜面を使っています。   主鏡裏面はすりガラスにして黒塗りしてあります。青板でし(^^;
 
サンプリズムを2個接着して、2回反射させています。
つまり、主鏡、斜鏡、接眼部で合計4回、ガラスの表面反射をさせるわけです。そうすると口径Cmあたり10倍くらいで太陽を直視できるようになります。熱も来ませんので、普通のアイピースを使用できます。

ただし、紫外線は来てしまうので、長時間覗くと失明のおそれがあります。自作される場合は十分注意してください。
 
筒先の絞り。最低これがないとコントラスト悪すぎてダメです。スパイダーはノーマルのままの3本です(^^;。
 
この鏡筒は使わなくなって久しかったのですが、無鍍金鏡を入手したので、太陽望遠鏡に仕立ててみました。筒外焦点を稼ぐために鏡筒は少し切りつめてあります。ピントの調整はドローチューブ抜き差しで行います。主鏡裏側はゴーストを防ぐためにすりガラスにして黒塗りしました。また、普通の斜鏡(平行平面)だと、裏面からもろにゴーストが発生してしまうので、直角プリズムの45度斜面を使っています。プリズムの裏面(90度部分)もすりガラスにして黒塗りしてあります。

最初筒先絞り無しで覗いていたのですが、ものすごい迷光でコントラスト最低でした。そこでとりあえず筒先にだけ絞りを付けたのですが、これの効果は絶大でしたね(^^)。いまだにとりあえずのまんまですが(^^;。そのうち鏡筒内にきっちりと絞りを作ってみようと思ってます。

だいたい100倍程度で覗きますが、まだちょっと明るすぎる感じなので、NDフィルターを適当にかませています。これで見る太陽面はとても美しく、黒点が多いときなどは思わず見入ってしまいます。失明しないように注意しなくちゃ。

ただし、所詮青板の主鏡なので、太陽のものすごい熱ですぐ像が乱れてしまいます。5分位がいいところでしょうか。夏場などは主鏡がアッチッチな状態になってしまい、太陽の偉大さを痛感させられます。

最近では大口径の太陽フィルターが安くなってきたので、そっちの方が安全性の面からも良いと思います(^^;。ただし、これも熱が来るらしいので、長時間の観望は注意しましょう。

そういえばサンプリズムって、サングラスと共に絶版でしたっけ?。

そうそう、元の主鏡と斜鏡は、胎内星祭りの時、「自作する」って言う小学生にあげたんですが、完成したかなぁ・・・・。