望遠鏡を自作するにあたって
などと書くととっても偉そうですが、大したことは書いてないです(^^;。私の過去の失敗の反省文だとでも思ってください。
●構想段階
使用目的をはっきりさせる
惑星用か星雲星団用か、眼視専用か、写真は撮るのか、どのくらいの倍率を常用 するのか、あるいはオールマイティをねらうのか、これから作ろうとする望遠鏡の使用目的をはっきりさせることがよい望遠鏡を作るための第一歩だと思います。

なるべくシンプルを心がける
せっかく作るんだからと、いろいろな特徴や機能をてんこ盛りにしがちですが、あまり豪華にすると構造もどんどん複雑になってしまい、結局いつまでたっても完成しないなどということになりがちです。一通り案を出し切ったら、今度は不必要 なもの、実現が難しいものなどを順次切り落として、出来るだけシンプルな構造になるようにしましょう。

●設計段階
スケッチでもいいから図面を作る
図面を書くことによって見えてくる部分がたくさんありますので、簡単なメモやスケッチ程度でも必ず書くようにしましょう。なお、部品を外注する場合は、必ずきちんとした図面を書いて依頼する様にします。

全体像をとらえておく
時に一部分だけ妙に肥大化してしまって、全体としてのバランスが悪くなってしまったりする事があります。常に全体像をとらえながら設計するようにしましょう。

予算をはっきりさせておく
予算が曖昧だと肝心なところをケチって失敗したり、資金不足で中途半端になってしまったりしがちです。ある程度きちんと予算をたてておくのがよいと思います。

耐久性を重視する
夜露で濡れますから、ネジや金属部分にはなるべく真鍮やアルミ、ステンレスなどの比較的さびにくい材料を使用し、きちんと塗装などの表面処理をするようにしましょう。

●準備段階
材料は時間をかけて探す
材料探しで、その望遠鏡の出来が決定するといっても過言ではありません。近所のホームセンターだけでなく、いろいろなところに足を延ばして必要な材料を集めましょう。また、展示会などでジャンクパーツを集めておくのも大変有効です。私はいつもこれに助けられています。

工具をそろえる
最近はいろいろな工具が手に入りやすくなりました。旋盤を用意しろとはいいませんが、なるべく多くの工具をそろえることで、工作精度が上がったり、工作時間を大幅に短縮できたりします。後々まで使えるものですから、少しずつ揃えていきましょう。

●工作段階
製作はブロック単位で
大きめな望遠鏡の場合、製作は各ブロックごとに作ったものを後で組み合わせていくといったやり方の方がよいでしょう。いっぺんに作ろうとすると段取りが悪くなりがちで、余計な手間が掛かってしまったりします。

必ず仮組をする
完成が近くなると、つい急いで仕上げようとしてしまいますが、塗装前に一度仮組して、問題点が無いか確認することが大事です。


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