小物たち


目当て2題
望遠鏡を覗くときに覗いていない方の目を覆う、目当てです。100円均一で買ったお玉の内側に黒い手芸用のフェルトを貼っただけのものですが、これを当てて両目をあけながら覗くと、あたかも双眼視しているような錯覚に陥ることがあります。やっぱり望遠鏡は両目をあけて覗くのが基本ですね。
上記と同じく目当てです。これは直接アイピースに取り付けてしまうもので、アイピースの鏡胴にはめ込んで使用します。私の場合左目利きですので鼻の逃げの関係で右目利きの人には使えません。

なので常用のアイピースに取り付けっぱなしにして、他の人に覗かれないようにしています゜゜(o )☆\(--;)バキ

ガリレオ双眼鏡
これはビデオカメラのコンバージョンレンズを利用した双眼鏡です。
秋葉原のジャンク屋で1個1,500円で売っていたものを2個並べてエポキシで接着したものです。胴体にはKenkoTELE CONVERSION LENS X1.5と書いてあります。

取り付けネジ径が49mmとでかいので、外径が75mmもあり、そのまま2個並べたのでは目幅がまったく合いません。そこで果敢にも鋸とベルトサンダーで、しかも、バラした状態ではうまくいかないので、レンズを組み込んだまま削り、レンズの間に入り込んだ切り屑を圧縮エアで吹き飛ばすという荒技で、目幅を65mmまで追い込みました。まだちょっと広いのですが、眼レンズが大きいので、それほど問題なく覗けます。

1.5倍の広視界は肉眼の補強器という感じです。とくに夕暮れ時の風景と一緒に見たヘールボップ彗星は、大変綺麗でした。

ピント合わせ用ナイフエッジテスター
壊れちゃったジャンクカメラ(ミノルタ)を利用して作ったピント合わせ用のナイフエッジテスターです。

フイルムレールの上に載せたアルミ板の、コの字型の切り欠き部に、スライドするナイフ部分をはめ込み、上下の銅板で押さえています。ナイフの前後位置は圧板にフィルムが吸引されている状態と同じになるようにシムで調整してあります。

左側のつまみを廻してナイフを移動させ、フーコーテストの要領でピント位置を探します。明るい星を視野に入れ、鏡面が満月のように輝いている状態でナイフを動かし、ナイフと同じ動きで鏡面に陰が出るときは焦点より内側、逆の場合は焦点より外側です。で、どちらからともなく鏡面が陰る位置が焦点です。このときに意外な鏡面の表情をみることが出来たりします(^^;。

コツとしてはなるべく目をナイフに近づけることです。ちょっと涙が出ちゃったりしますが(^^;

ちなみに、けしてニコンなどの高級カメラのボディで作ってはなりません。ジャンクなニコンを持っている場合は・・・・・

私にください゜゜(o )☆\(--;)バキ

双眼装置
友人に頂いたニコンの顕微鏡用双眼装置です。差込は2インチバレルを付け、アイピースに31.7mmサイズが使えるようにスリーブを取り付けました。右側は視度調整が出来るようにボーグのヘリコイドSを使っています。

さすがニコンだけあって、なかなか透過率も高く、プリズムの精度も良いようです。入射口のプリズムも大きいのでケラレの心配もありません。ただ、僅かに左右で明るさが違います。
こういうのは、新品だと目の玉が飛び出るような値段らしいです。

レーザーコリメーター
秋月電子で売っているレーザーポインターを利用したレーザーコリメーターです。暗いところで光軸を確認するときなどに重宝しています。

これを接眼部に差し込み、主鏡のセンターマークに合うように斜鏡を調整し、戻ってきたレーザー光がコリメーターの先端中心部に合うように主鏡を調整します。

ただし、ほんの僅かな取り付けのガタによる角度の狂いが、大きく結果に反映してしまいますので、注意が必要です。
3カ所のネジで光軸を調整できるようになっています。ファインダーなんかと同じ構造です。接眼部に取り付けてクルクル回しながら調整しました。

本体はアストロの2”→31.7mm変換アダプターをベースに作られています。

画面中央に見える六角穴付きネジは、レーザーポインターのスイッチを押すためものです。
コリメーター先端は、戻ってきたレーザー光を鏡筒先端から確認しやすいように長くしてあります。

一本足観測椅子
25Cmドブソニアン用に作った一本足の観測椅子です。長さ90Cmくらいのステンレス巻きパイプに、ちょっと太めの内径の穴をあけた座部を組み合わせてあります。

写真左側よりまたがるようにして、腰を浮かしながら好みの高さに調整し、腰を下ろすと座部が斜めになってパイプとの摩擦力で引っかかる仕組みです。

これの特徴は、前後左右への移動が自由なこと、ほとんど立っている状態でも使えることで、接眼部の高さの変化が大きいドブソニアンなどにはとっても便利です。

欠点は自立しないことで、私の育て方が悪かったとハンセイしております゜゜(o )☆\(--;)バキ

少し厚手のベニヤ板に、パイプよりちょっと大きな穴をあければ簡単に自作可能です(^^)

観測用脚立
44Cmドブソニアン用に作った脚立です。さすがに焦点距離が身長を超えるようになると、天頂付近を覗くときに、背伸びしても接眼部に届かなくなります。
普通の脚立ですと掴まるところがないので、暗闇では大変危険です。そんなある時、本屋さんで取っ手の付いた脚立を見つけました。昇ってみると大変安心感があります。

早速普通の脚立をアルミのLアングルで延長し、取っ手を付けてみました。取っ手部分は25φのステンレス巻きパイプに、バイクのハンドル用のクッションカバーを付けてあります。

取っ手部分に寄りかかる様にして使いますが、目標を捉えたら取っ手に腰掛けて観望します。接眼部の高さによって座る位置を選ぶわけです。

望遠鏡は立ったまま見るより、何かに腰掛けて安定した状態で覗く方がよく見えるようです。

最近はホームセンターなどでも取っ手の付いた脚立を見かけるようになりました。星見用には絶対取っ手付きの脚立をお勧めします(^^)

フーコーテスター
フーコーテスターその1 ジャンクで購入した顕微鏡のメカニカルステージを利用して作った、フーコーテスターです。ベース板にカメラネジが切ってあり、カメラ三脚に固定して使います。

私自身は最近鏡を研磨してないので、実質的には焦点距離を測定したり、鏡の簡単な検査に使用しています。

最近、光源を白色LEDに交換し、各部をリファインしたのですが、白色LEDは明るくてよいです(^^)。このLEDは秋月電子で購入したもので、低電流ダイオード付きで400円でした。トレーシングペーパーをかませて、スリットを通します。
フーコーテスターその2 方式は光源とナイフが一緒に移動するタイプで、ライトボックスは24.5mmの天頂プリズムのボディを利用しています。私は左目利きなので、ナイフは写真左側のエッジになります。

スリットはアルミの板を研磨して刃をつけたもので作りました。光源が明るいので、かなりスリットを細くしても、メッキのついたミラーではまぶしいくらいなので、2KΩのボリュームを付けて調整できるようにしてあります。ボリュームつまみの右に見えるのが、I/Oスイッチです。