主鏡セルの組み立て
まず、L字金具を取り付けているネジを、金具が動く程度に少し(1回転ほど)緩めます。

あまり緩めてしまいますと、後で締める時にフランジナットが空回りしてしまいますので、最低限にしてください。

※黒つや消し塗装のためにベースプレートにくっついてしまっていることがありますので、その時は金具を軽くひねって剥がしてください。

主鏡をセットして、なるべく中心に置きます。L字金具のそば3箇所で測定してください。

ベースプレートにあるラインも参考にしてください。
L字金具を主鏡に寄せて、取り付けネジを締めます。

このとき必ず1箇所のL字金具と主鏡との間に0.3mm程度の隙間をあけて取り付けてください。隙間無く取り付けてしまいますと鏡が歪む原因になってしまいます。

写真のように画用紙程度の厚さの紙を挟んで取り付け、金具固定後に紙を取り外しますと、簡単にクリアランスを確保することが出来ます。

3箇所固定後、主鏡が手で廻ることを確認してください。
主鏡押さえツメを取り付けます。

主鏡に手を触れないように注意して取り付けてください。先にネジをL字金具の穴にセットし、ドライバーで押さえながらツメを取り付けます。
手を持ち替えて主鏡とのクリアランスを確保しながら固定します。

3mmの細いネジですので、締め付けトルクに注意してください。
主鏡と押さえツメとのクリアランスは0.5mm程度取ってください。

このクリアランスがないと主鏡が歪んでしまいます。
固定後、主鏡が回り、なおかつ上下にコトコトと動くことを確認してください。

鏡筒への取り付け
鏡筒下端から14mmの位置に5.5mmの穴を開け、付属のクリップナットを使用して取り付けます。

事前に現物合わせで穴位置を確認し、仮組みしておいてください。
光軸調整
光軸調整ネジは親子ネジのような構造になっています。

まずロックナットを緩め、調整ネジを左右に回して調整し、ロックナットを軽く締めて確認します。
これを繰り返して、光軸調整をしてください。

調整完了後はロックナットを増締めしてください(強く締める必要はありません)。

調整ネジの調整範囲は、写真のように主鏡セルとのクリアランスが0〜6mmの間です。