第五回オフラインミーティング報告 呼んでないぞ台風17号(;;)
2003年10月25日、富士宮口新五合目において、第五回オフラインミーティングを開催いたしました。しかし、通りすがりの台風17号の影響でほとんど一晩中雲が切れることはなく、明け方薄明前のほんの少しの時間に晴れ渡るという、何とも悔しい結果となってしまいました。

西の方にかすかに晴れ間が見えます。いつもならこの晴れ間が夜半くらいに富士山上空へ来るハズなんですが・・・。

登る途中の紅葉がきれいで、思わずよそ見をしてガードレールとお友達になりそうになりました。(^^;
日没時にはこんなすばらしい夕焼けも見られたんです。これはもしかすると・・・

期待しましたとも、ええ。
雨や雪の様子はなかったので、皆さん準備に掛かります。

一番手前はおーはしさんのNinja-500。
気温は6度くらいだったでしょうか、結構ひんやりしてました。

雨こそ降らなかったものの、雲の切れ間もないベタ曇りの状態が明け方まで続きました。仕方がないので、丸くなって座談会&講習会の開催です。天文の濃ゆ〜い話はもちろんのこと、プロ野球や自動車関係のマニア〜な話で花が咲きました。結構皆さんいろんな分野に熱いです(^^;。

3時をすぎた頃から時折見える雲の隙間をねらって望遠鏡を向けるのですが、なぜか望遠鏡を向けたところが曇るという現象が頻発、ファインダーで導入しても主望遠鏡でピントを合わせる間もないという状況が続きました。やがて薄明も近くなった4時過ぎ頃でしょうか、晴れ間が広がって、ほんの短い時間ですが、いくつかのメジャーどころをちょっぴり楽しむことが出来ました。晴れ間の透明度は結構高く、町明かりの影響が有りながらも馬頭星雲をはっきり確認できたのは収穫でした。

夜が明けてからは肉眼黒点を確認すべく太陽観測。なんと同じくらいのでっかい肉眼黒点が2個ありました。太陽観測者の小倉さんも初めて見たそうです。何か天変地異がないと良いのですが(^^;。

というわけで、今回は参加された方々の工夫などをいくつかご紹介致します。

KOBAさん作のフィルタースライダー。
スライダーの中央付近の上側に見えるものが家具の扉受けを利用した(ですよね?)、クリックストップ機構。スライダー本体は鏡筒壁にかなり近づけて取り付けてあります。
そのままではドローチューブを繰り込んだときにスライダーを突っついてしまうので、ドローチューブ上側に繰り込み量を制限するバンドが取り付けてありました。
同じくKOBAさんのアイピースバッグ。
カメラ用のウェストバックをフォーク部分に取り付けて、アイピースを収納できるようになっています。
中にはアイピースに合わせて○穴をあけたアクリル製の仕切も付いていて、アイピースのレンズを痛めることが無いようになっています。
これもKOBAさんの新作、迷光よけカバー。
軽量なスチレンボード(プラスチックの段ボール状のもの)を加工して作られてあります。中央の穴の向こうにはドーナッツ状のスポンジが貼ってあり、アイピースの胴部にはめ込んで使用します。
この手の迷光よけを作るときのポイントは、あまり目から離れないように作ることです。目から離れると迷光よけの意味をなさなくなってしまいます。
馬のしっぽさんのNinja-320とナビゲーター。
エンコーダーの取り付けや、足の部分の水平出し調整部分などに工夫の跡が見られます。
鏡筒とフォーク部分に水準器が付いています。
山田さんの自作30Cmドブ。
スーツケースに収納して飛行機で移動できる大口径を目指したそうです。そのため大変軽量に作られています。

ただ、トラス棒が多いので組み立てが大変そうでした。一部に強度不足の部分があったりして、まだ改良途中とのことでしたが、やはり何度かフィールドへ持ち出して、問題点を洗い出しながら改良していくというのが良いと思います。
これからも完成目指してがんばってください。