第三回オフラインミーティング報告 君は雲上人になれたか?!
2003年6月28日、富士山富士宮口五合目にて第三回オフラインミーティングを開催いたしました。先月は台風の直撃を受け、完全に中止を勧告せざるを得ない状況でしたが、梅雨の真っ最中とはいえ、夜半すぎから晴れるというわずかな可能性を信じて、強行開催いたしました。うまくすれば雲上人になれるかも!?。

ボチボチと参加者のみなさんが集まりはじめました。このころは大変風が強く、機材が吹き飛ばされないかと、ちょっと心配でした。
夕暮れ前はこんな感じ。下は雲海に覆われ、晴れ間も見えて期待はふくらむばかり・・・。
ところが8時頃になっても時折ちらほら晴れ間がかすかに見えるだけで、相変わらず風も強くて、なかなか星を見られる状況にはなりませんでした。

幸い雨はまったく降りませんでしたので、あちらこちらでそれぞれ星談義に花が咲いていたようです。情報交換ということでは、とても貴重な時間だったかもしれません(負け惜しみ)。

12時前には風が収まったのですが、それとともに空気が湿っぽくなり、雲の動きも止まって、ますますベタ曇り状態に・・・・。

しかーし、夜半過ぎた頃からそよそよと乾いた風が吹き始め、晴れ間がちらほらと見える様になり、その向こうには濃ゆい星空が見えます。やがて白鳥座あたりから晴れはじめ、みなさんそれぞれメジャー天体をむさぼるように導入して行きます。そうやっている間にもどんどん雲は流れてきますから、とてもマイナーなものを探している暇はありませんでした。

夜明けも近い2時頃でしょうか、かなり広い範囲で晴れ渡り、ややシーイングが悪いものの、抜群の透明度で、濃ゆい天の川が見えてきました。もうこうなったら大忙しです。みんなシーンとなって、黙々と観望体制に入ったようです。

あちこちから「○○入りました!」と、まるでハンバーガー屋のような声が掛かり、「をを!」「すご〜い!」というお昼のリフォーム番組のような反応が(^^;。
私もあちこちでいろいろ良いものを見させて頂きました。

3時過ぎるともう何となく白々としてきます。そのころには火星もだいぶ高くなり、シーイングもだいぶ良くなって、ほとんどの望遠鏡が火星に向いていました。

当日見かけたNinjaの工夫あれこれ
みなさんそれぞれに使いやすくするための工夫をされています。暗くなってからの写真は撮れませんでしたので、その中から一部だけですが、ご紹介いたします。
Ninoさん作、Ninja-400用のフィルタースライダーです。塩ビ製の板をベースに作られていて、クリックストップも気持ち良く、スムーズな動作が出来ます。

大変丁寧な工作で、とても良くできていました。
KOBAさんのNinja-400。
ビクセンの広角ファインダーと等倍ファインダー(スタービーム)を使いやすく配置しています。もちろん両方とも簡単に脱着できるようになっています。
宇高さんのNinja-320。
ビクセンのステラガイドを取り付けています。精度の方は・・・聞くの忘れました(^^;

暗いところで撮ったので、薄暗い写真ですいません。

Ninjaは400が4台と320が8台の12台、参加者は17人以上と、これまでで最大のオフ会になりました。双眼望遠鏡も大小含めてかなりの台数があり、眼視派の集まりとしては今年日本最大のイベントだったのではないでしょうか。 う〜ん、大げさ(^^;。

晴れている時間が短く、やや不満の残る星空でしたが、たくさんのNinjaをメンテできましたし、いろいろ情報交換も出来て個人的にはとても充実したオフ会でした。

今回参加することが出来なかったみなさんも、次回はぜひご一緒しましょう。